時効の援用を行う前に必ずチェックすべきポイントとは?

最後の取引から本当に5年以上経過しているのか確認を

時効の援用を行う前に、確認しておくべき点がいくつかあります。まず、最重要のチェックポイントとして挙げられるのが、現在の状況が本当に時効の条件を満たしているのかというものです。消費者金融から借りた場合、時効の援用を行える目安は貸し借りの取引がなくなってから5年ですが、起算日を正確に把握していないと本当に5年経っているのかわかりません。たとえば、最後に返済したのがある年の1月1日で、次回の返済期日が2月1日だった場合、起算日は1月2日ではなく、2月2日になるという解釈が一般的です。なので、最後に返済したのが5年前の1月1日だったから、1月中に時効の援用ができると考えてしまうと、実際には援用条件を満たしていなかったということが起こりえるのです。

時効へのカウントダウンをストップされていないか

時効へのカウントダウンがどこかで止まっていないかという確認も大事です。たとえば、ある時期、まったく家に帰っておらず、郵便物にまったく目を通していなかったという場合、その間に債権者から裁判を起こされ、原告勝訴の判決が出ていたという可能性が出てきます。裁判を起こされた場合、裁判所から郵便物が届けられますが、それを受け取っていないので裁判があったことに気づかなかったということがあり得るわけです。債権者に裁判を起こされ、原告勝訴の判決が出された場合、そこで時効へのカウントダウンは一回リセットされてしまいます。そうなると、次に時効の条件を満たすのは10年後になるので、援用通知を出すにはそこまで待たなければなりません。

時効援用とは、時間が経過しただけでは成立せず、効力を発揮するためには自らが意思表示をする必要があることをいいます。